設計士が引いた設計図を、購入したいと考えている人・検討している人に、どんな建築物か、どんな間取りかをCADソフトでわかりやすく描いて(トレースして)伝える仕事です。不動産広告や図面集に必要な設計図・施工図には、専門用語や一般の人には難しい細かい情報がたくさん詰まっています。これがないと広告も、建築も展開していけない最初の情報を集めていく仕事です。物件により建物の仕様や設計士も施工も違う。クライアントである不動産会社のルールも違う。ミリ単位の世界で動いている設計図を読み取り、正確に図面に反映させることの技量が問われます。超高層タワーマンションから戸建ての物件、様々なクライアントの仕事をしていく中で、要求に応えられる力もつき、技術力を高めていける仕事だと思います。
CADは学ばないと難しいものですが、CADで制作することがとても面白いです。パソコンの前で設計図と向き合い、ああでもないこうでもないと考えて、一つの家、一つの部屋、一つの建物が良いものになっていく。現場監督やクライアントとの会議を何度も重ねて美しい形に磨かれていく過程から、最後にバシッと決まるところに楽しさを感じています。
この仕事を全く畑違いのところからスタートする人もいます。簡単な仕事ではないですが、やる気があれば、学びたい気持ちがあればしっかり教えます。CADでできることはまだまだあるので、いろんな人に触れてもらいたいです。
CADディレクター